double crown's diary(2004年8月)

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04.08.29 雨

▼岩本隆雄『星虫』(ソノラマ文庫)読了。ぬるいなあ。登場人物が中学三年、自意識過剰な女子だからかどうか分からないが、思いこみの激しい行動に共感できねえ。身代わりになるための決心するポイントがおかしいのではないかなあ。これが若さというものかしら。それと小道具の扱いが雑かと。中学生が第五世代コンピューターを使いこなすとか、新コンピューター言語を開発するとかいわれてもピンとこない。解説やそこから受ける恩恵とかの話や描写がないのですよ。ライトノベルにいろいろ注文つけても仕方がない、よな。
▼青野照市『第一線棋士!―B級に落ちても輝け中年の星』(清流出版)読了。騙された感が強い。青野先生の本は将棋の解説以外だとどうしようもないなあ。本所の半分はクラシック鑑賞のお話なのです。あれはよかったあそこの劇場はよくないとか。素人の感想文なのよねえ。残りの将棋の話は大半が海外への普及活動の話。とにかく海外用の将棋解説本が不足しまくりだそうです。死ぬほど増刷して世界に配れよなあ、日本将棋連盟は。そんなことばっかりしているから囲碁に遅れを取るのです。

04.08.26 晴れのちちょっと雨

▼『80年代SF傑作選 (上)』(ハヤカワ文庫)読了。アンソロジーならハズレはないだろうということで、読んでみた。うん、ハズレ少なし。どいつもこいつも短編ながらごつごつしてて読みごたえがあった。後半の二作は特にオススメ( マース・ホテルから生中継で(アレン・M.スティール) / シュレーディンガーの子猫(ジョージ・アレック・エフィンジャー))。こういう密度の濃い作品集を読んでしまうと、ラノベのこぢんまりとした空間が急に味気なくなってしまってかなわん。『星虫』読んでる途中だっていうのに。
▼『ファミコンミニ 悪魔城ドラキュラ』、折角死神まで倒したというのに、セーブをしないまま電源を切ってしまったため再び倒さないと行けない羽目に。ああっ。GBを静かに箱にしまう私・・・。
杏フィルター、レンタルサーバが負荷に耐えきれないというから、cgiを撤去。当面ローカルサーバ(MacOSX)で処理しようかと。ローカル処理なのでユーザーの方は使用できません。今後は、HTML抽出をローカルサーバで、HTML生成をレンタルサーバで行えるようにして、再び日の目を見られるようにしたいと思います。

04.08.20 晴れ

▼連休中に読んだ本。

▼移動時間が長かったので、いくらでも本が読めた。ありがたい。
▼四間飛車の急所、変化が細かすぎて私にとってはお腹一杯って感じ。もう買わないかな。
ぼくたちの洗脳社会本所深川ふしぎ草紙はオススメ。ぼくたち〜は新しい世界の見方(視点)を手にいれることができるし、本所は会社勤めの合間に読むにはピッタリの清涼剤的短編集。

04.08.17 雨

▼無事帰宅。帰省中、肉親宅をあちこち訪問したんだけれど、もうね、人間の業を見ましたね。どうしようもない人間って、いるんだねえ(嘆)。情けなくて脱力しまくり。それでも生きて行けている日本って、なんて懐の大きい国なんでしょう、って感じ。あー、忘れたい。金かけて帰省して、挙げ句こんな情けない人たちを相手にしなくてはならないっていうのは、あれですか、私を試そうとしているのだろうね。そうとしか思えねえ。
▼さ、嫌なことは忘れよっと。
▼やっぱ、自宅が一番だ。
▼久しぶりにnomumakoさんみたな。

04.08.12 晴れ

▼読んだ本。

▼将棋好きに限らず是非とも読んで頂きたいエッセイ集ですなー。不良中年(老年)の体験記といっていいと思う。他人事とは思えない俗物ぶりが素敵だ。
▼今日から実家に帰って、親孝行を一週間ほど。あ”ー。

04.08.09 晴れ

▼読んだ本。

▼美輪明宏の本、こりゃあ面白い。前半の人間や霊についての美輪的基礎知識は退屈なんだけれど、後半の霊視体験談がベラボーですわ。出てくる有名人も三島由紀夫、佐藤愛子、瀬戸内寂聴と強烈だしね。自分は天草四郎の生まれ変わりである、ということを延々と解説する下りを読んでいると、やばい、って感じがしてドキドキできるし(笑)。
▼本書に出てくる横尾忠則の話、ほぼ日(第19回怨霊よりも、美輪明宏さんが……)で読んだばかりだったりとか、中央公論の滝田樗陰なんて、今少しずつ読んでいる『追悼の達人』で彼の項を読んだばかりだったりとか(内容は勿論違いますけれど)、微妙にリンクしているのがいやんな感じ。
▼努力論は、あれだ、頑張って最後まで読んだってだけになっちゃったかな。明治時代の文体はほんとーに読みづらいし、繰り返し表現が多い! さっさと本論を語れよ、ってツッコミを入れて読んでました。ツッコミに気を取られて後半はあんまし記憶にない。現代人用に渡部昇一が翻訳した『運が味方につく人つかない人―幸田露伴『努力論』を読む』があるからそっちを読んだ方が効率よく努力論の神髄に触れることが出来ると思う。
▼キーボードを掃除した。バラバラに分解して、キーは洗剤に付けて一つ一つ磨くように拭き、土台の部分は綿棒を駆使して埃を完全消去。新品に近い状態に戻ってちょっと幸せ。しかし、Macは分解するのに特製の工具が必要なので頗る不便である。ぷんぷん。

04.08.07 晴れのち雨

▼読んだ本。

▼俺的課題図書の一冊だった。少しずつ読み進めて本日読了。近未来イスラーム世界を舞台にしたSFでハードボイルド風味が濃厚。チャンドラー色が強い。謎解き要素はまあほとんどないし物語として、大どんでん返しがあるわけでもなんだけれど、それを補っているのは、近未来イスラーム風俗の描写にリアリティがあること。脳にスロットを付ける手術が流行し人格モジュールや能力モジュールを付けることで手軽に他人に変身できることや、性転換が当たり前の世界なんだけれど違和感ないんだよね。その世界に浸っていたんで読み飛ばすことができなかったわけなんですけれどね。SF好きかつチャンドラー好きなら最高に楽しめるよん。

04.08.04 晴れ

▼読んだ本。

この人の短編は好みに合わないようだ。細かいところを拾えば楽しめるのだろうけれど、そこまで森博嗣のファンではないのでね。短編それぞれの方向が違いすぎ。キチンとミステリィしているものもあれば、謎解きを放棄していたり、挙げ句は駄洒落で終わってしまうもの。まあ、その脱線具合を楽しめる(あるいは許せる)のであれば読んでもいいけれど、普通の人にはお勧めしません。

04.08.03 晴れ

抹茶とカルピスが私の通うコンビニからなくなっていた。さもありなん。
▼駅から会社まで徒歩にした。汗をかいて仕方がないが、これも痩せるためだ。ふぃー。心の支えは数年前、ダイエットのために買ったピカチュー万歩計。電池を変えて使っている。歩くと、お金?が貯まり、貯まったお金を渡すとピカチューがなついて、芸をするって寸法なんだがその芸のバリエーションが少なくてすでに飽き気味。もっと面白い万歩計を探すか。

04.08.02 晴れ

抹茶とカルピスだけには手を出すな。俺の二の舞になりたくなれば。「カロリーオフ」に釣られて手にしてしまった自分に天罰を。カルピスの甘ったるさと抹茶の苦さが双方の悪いところを引き出していて口の中で悲しい調べを奏でちょりますよ。うぇー。でも悔しいから最後まで飲むけどね。
▼相方が国家試験を受ける。そーか、大変だなと思っていたんだけれど、何か忘れている。はて。何だったんだろうかと思っていたら20時刻近くになり、「そうだ、お守買って渡してない」と気づく。こんな時間に神社はやっていないので、デパートで猫人形のキーホルダーを買い込み急場を凌ぐ。っつーか凌げているのか? まあ気休めだけれど、あれだ、ないよりはいいでしょ。

04.08.01 晴れ

▼読んだ本。

▼なんか谷岡氏の主張ばかりが目に付いたな。「ギャンブルというのは大数の法則によってあらかじめ結論が決まっているんだから、連勝してツキがあるとか連敗して落ち込んだりするなんて基本的に意味がない」ということが主眼みたいだ。しかし、大数の法則っていうのは、サイコロを振る回数を振れば振るほど平均値に近づく、ということであって、普段の人は平均値に近づくほどギャンブルはしないのです。だからこそ、どうにかしてそのツイている状況を手にしたいわけで。
▼で、ツイている状況を手にするには、それまでにきちんと準備して置かなくてはならないと。人事を尽くして天命を待て、といってるわけで、そんなん当たり前やんなあ。
▼とうわけで、対して参考にならんかった。谷川先生の人柄に触れることができただけもよしとしておくか。
▼しかし、あれです、宝くじとか競馬とかみんなどうしてほいほいお金つぎ込んじゃうのかなあ。胴元しか儲からないんだから、バカバカしいと思うんですけれどねえ。そのお金、馬券を買ったつもりで私に預けてみない? 半額は返却しますよ。負けて手持ちがゼロになるよりいいでしょ(笑)。
▼久しぶりゲーセンにいったらOutRun2を発見。いやー懐かしいなあ。いまだにあのBGM聴いてますよ。映像は格段に進化して凄いとは思ったけれど、OutRunが持っていた、「ただ走っているだけで幸せ〜」という感覚が失われてしまったような。何故だろう。ただの感傷かもね。


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