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小川氏の言葉の行間を恣意的に読む |
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ともあれ、2005年6月22日号の週刊将棋、「編集長から」から小川明久氏の言葉を引用させて頂こう。
話は変わるが、理事会から瀬川さんのプロテストの詳細が発表された(20面参照)。率直な感想は「ホントに試験なの? アマも奨励会も甘く見られたな」というもの。てっきり阿久津や橋本が出てくるものと思っていた。 (小川明久)
さて。パッと読んでどうだろう。なんだかちょっと言葉が省略されていて分かりにくいかと思う。少なくとも私は読み飛ばすことができず考え込んでしまった。で、私なりにちょっと言葉を補ってみたので、読んで頂きたい。
話は変わるが、理事会から瀬川さんのプロテストの詳細が発表された(20面参照)。率直な感想は「こんな棋力の劣るメンバーを選ぶなんてどういうことだろう。ホントに試験なの? アマである瀬川さんも奨励会の実力も甘く見られたな」というもの。てっきり現役若手バリバリの阿久津や橋本が出てくるものと思っていた。なぜなら実力に見合う相手を用意するかと思ったからだ。 (小川明久)
激しく恣意的なのでアレだが、大筋間違っていないと思う。小川氏はどうもプロ試験を棋力オンリーの試験だと思っていたようだ。そうじゃないとあのヘンな文章は意味が通らない。故に実力がまちまちな対戦相手を用意した将棋連盟を揶揄しているんだと思われる。何を今更。ガチンコだけが試験ではないのですぞ。
それにだな、「アマも奨励会も甘く見られたな」と書いてある文章が気になる。「アマも」ということは瀬川さんの実力を考慮すれば対戦相手を見ると話しならない、といいたいようだ。プロ試験官に久保八段がいるにもかかわらずそんなこと言えるとは、プロ試験官も甘く見られたものですな。阿久津や橋本に劣るとでもいいたいのか。
「奨励会も」というのはどういう意味だろう。奨励会員は実力があるかもしれないがプロじゃないのだから、ましてや実績からすると瀬川さんより随分格下なわけで。今回出場できただけでもラッキーでしょうよ。甘くみられるうんぬんの以前にプロ試験には関係ないと思われる。第一最近の奨励会卒業者の実力を考えるとたいしたことないんじゃないの? 羽生世代に対抗できる人材を供給できていないのになにをいっているんだ。奨励会員の実力を甘く見ているんじゃないですかね。
しっかりしてくれ。