変遷が知りたい
double crown
長い間親しまれてきた将棋にも時代によって考え方が異なってきたらしい。私が感じてきたことをあげるとこんな感じ。
- 昔は、(とはいってもいつ頃かは知らない)将棋について研究しておく、ということはなかったが最近(といってもいつ頃かは知らない)は研究してから対局するのが常識。
- 昔は、穴熊を隅っこに隠れるなんて卑怯だなどと非難されてきたが、プロアマ問わず最近は好んで指されている。
- 昔は、将棋の勝負どころは終盤だなどといっていたが、現代は序盤で勝負が決まる。
- 昔は、攻めは飛車角銀桂、守りは金銀3枚だなどといっていたが、現代では攻めは飛車角桂、守りは金銀4枚(でも十分)。
- 昔は、千日手を選ぶのは恥ずかしいと考えられていたが、現代ではむしろ積極的に後手番は千日手を狙っている。
- 昔は、振り飛車には急戦が大半だったが、現代では持久戦が圧倒的に指されている。
- 昔は、勝ち負けにこだわっていたが、現代ではそれほどでもない。
- 昔は、段位が上の者が勝つのが普通だったが、現代は下克上。
- 昔は、個性的キャラクター、指し口が多かったが、現代では個性の強い棋士は皆無。
これらの変遷を、具体的な例をあげて説明してくれる人はいらっしゃいませんでしょうか。特に戦法の変遷なんかは専門棋士でも解説できる人は皆無かもしれませんけれども。将棋に対する考え方もそうですが、ファン層の変遷、将棋雑誌の変遷、スポンサーの変遷等、知りたいことは山ほどあるんですけれど、こういうことって、誰も興味を持ったりしないのかなあ。私だけですかねえ。持ち時間の少ない棋戦の増加と穴熊繁殖の関係性とか、基礎的な情報が集まればいろんな推論ができておもしろいなあ、と思ったものですから。こういう情報は新聞観戦記者が握っているのでしょうけれど、どうして表にでてこないのかしらねえ。ああ、そうか、表現能力とアイディアに欠けるからだ(笑)。
初版公開:2002年2月16日 最終更新日:2002年2月23日
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