今後の将棋漫画

double crown

 従来からある「将棋漫画は辛気くさい」感を拭って、「ヒカルの碁」の二匹目を狙おうじゃないか(笑)。と、思うわけです出版社様。どうかご検討いただけると幸いです。以下の点を考慮いただければ大ヒット間違いないと存じます。

一.とりあえず美形キャラで。

 やっぱし登場キャラは美形でなくては駄目でしょう、たぶん。ほとんどのヒット漫画はだいたいそんな感じですよね。また、奇抜な格好、特徴的な髪型にしておけばマニアやコスプレーヤー心をそそるでしょう。彼らはたくさんお金を注ぎ込んでくれますので取り込むべく努力しましょう。アニメ化やキャラクター商品化を射程に入れて。

二.主人公はあんまり悩まない。

 今どきの主人公はくよくよしてはいけません。ポジティブシンキングが基本です。すべて前向きに困難へ立ち向かうようにしましょう。暗くいじけたキャラでは相手にしてもらえません。常に物事を都合のいいように判断するキャラで行くべきです。ここでうじうじしたキャラを出すと、昔の将棋漫画や将棋芝居のような辛気くささが抜けなくなるのでご注意を。

三.盤面を使った解説はなし。

 格好いい手なんてものは一般人に取って理解しがたいものです。指し手の意味なんて解説してはいけません。

四.一局に半年使え。

 キャプテン翼方式とでもいうのでしょうか。あるいはスラムダンク方式か。できる限り連載を長引かせて知名度を上げて下さい。一週間に一手だけ進めば一局で 100 週ぐらい使えるはずです。

五.監修には美人棋士を。

 名前だけ借りて下さい。マニアが買ってくれます。

六.主人公は小学生がベスト。

 子供相手の方があざとく商売できますからね。お金も持っていますし。

七.アニメ化は必須。

 親にもアピールしましょう。できれば映画化にも手を伸ばして。

八.作者は将棋がわからなくてもよい。

 変な思い入れがあると失敗する。素人が描いた方がいいでしょう。

九.原作者は将棋がわかる人を。

 「将棋を打つ」なんて描いちゃいけませんから。

十.漫画として面白いものを

 将棋が出てくればいいというものではありません。漫画として面白くなければ誰も読んでくれないからです。そういった意味では将棋が出てこなくても面白い漫画じゃないといけません。<っておい。


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初版公開:2001年11月03日 最終更新日:2001年11月10日
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