将棋本のサイズ

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 棋力を向上させようと思っている人なら、常に将棋書籍を手元に置いておきたいと思うよね。どんなに少ない時間でも目を通すことができたほうがいい。電車で通勤している方ならその通勤時間を有効に使いたいでしょう。そんなわけで将棋本を持って列車に乗ったとする。座れたら将棋本を鞄から取り出して読むこともできる。が、立っている場合はどうかというと本が大きくて読みづらいのである。おまけに満員列車だとみんなの邪魔になるし。さらに一般人から変な目で見られることも考えられる。気のせいか?

 そもそもどうして将棋の本は大きいのか。単行本サイズばかりが出版されて、文庫本サイズのものがないじゃんか、ということなんだけど。これはまあ図があるからでしょうな。サイズを小さくすると図が入りきれなくなる、ということは考えられる。大体一ページに図が二つ掲載されていることが多い。詰め将棋の本なんかは一ページに一つの図しかない。まあ、出題は一ページに一つが形式化しているからだが、これだと文庫化できる範囲でしょう。おそらく僕が知らないだけで、文庫版の詰め将棋本は流通しているような気がします。

 戦法に関する将棋本は現在皆無じゃないでしょうか。古本屋では時折見かけますけれどもね。昭和30年位に出版された本には確かに文庫の大きさの将棋本が発行されていたようです。ここは是非、出版社にお願いしたい。文庫版で将棋本を作ってくれ、と。内容は少々薄っぺらくてもよいから、持ち運びのしやすい形態で提供してくださいな。そうすればどこにでも持っていけるし、満員電車でも邪魔にならないし、文庫カバーで表紙を隠せるから人の目も気にならない。絶対、売れますって。……絶対?


追記

 毎日コミュニケーションズより、MYCOM将棋文庫が誕生しました。文庫化により少々図は見づらくなりましたが、ポケットに収まり持ち運びも容易になりましたし、単行本に比べて場所も取らず、なにより単行本より安い(文庫的には高いけど)。このシリーズが商売としても成功すればいいんですが。(2003/01/16)


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初版公開:2001年11月10日 最終更新日:2003年1月16日
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