A級順位戦座談会 その3

double crown

 某ファミレス。

「恒例のA級順位戦予想でもやりますかね」

「うう、谷川先生〜」

「いつまでも泣いてんじゃないよ。終わった事なんだから気にすんな」

「だって、だって、昨年あんなに挑戦者になったのにぜーんぶ落としたっていうのは……」

「だから。また次頑張ればいいじゃん。今だって棋界の第一人者であることは間違いないんだから」

「だといいんですけど」

「くどい! お前、谷川先生のファンなんだろ」

「……最近羽生先生に鞍替えしようかと」

「羽生ねえ。この間郷田に棋聖位とられたばっかりだよ」

「そういえば。下降気味なのかな」

「河口俊彦が小説新潮の連載で『羽生ら若手が出した改革案が棋士総会で賛同されなかった後あたりから羽生の将棋に精彩がなくなった』とかいっている、と yomoyomo さんがいってたな」

「へえ、ちぇっとチェックしてみようっと。そんなとこに連載していたんだね」

「将棋雑誌では書きづらいことがバリバリ書けるのが魅力なんだろうねえ」

「直接云えばいいのにね」

「いやあ、ムラ社会だからあんまりはっきり言うと相手にされなくなるんだよ」

「ある意味相手にされてないような気がするんだけどね、河口って」

「そりゃ内部(日本将棋連盟)ではそうかもしれんけどね」

「とりあえず、A級順位戦予想に戻ろう。谷川森下戦を除いてすでに二回戦まで終了しているんだけど」

「僕が順位戦結果をチェックしていたMYCOM 将棋WEB 順位戦A級って、なくなってしまったんですよね。”将棋WEBの更新に伴い、このページは閉鎖いたします。”だって。ひどいよねえ」

「アクセスが伸びなかったのか更新が面倒になったのかわからんけど寂しい話だな」

「と、いうわけで日本将棋連盟順位戦結果を見てみることにする」

「今期は楽しみな対決が多いッスよね。とかく藤井VSが楽しみ。本格派振り飛車党のA級って久しぶりじゃないですか」

「小林がいたけど」

「僕は本格派、といったんですが」

「そうね。森安や大山15世以来かしらねえ。そんでもって、対振り飛車の作戦を他のメンバーがどう立ててくるかが非常におもしろい。竜王戦でボコボコにされた谷川先生も練りに練ってくるだろうし」

「加藤はいつもの棒銀で負けたようだけど、三浦はどんな作戦で負けたんだろう? 将棋世界9月号では、終盤の解説しかなくて不満だったな。”この将棋は序盤から面白く、最近の指定局面的な将棋にうんざりしている方にはおすすめの一局だ。”とか書いているくせにね」

「あはは。将棋世界はそんなもんよ。あと注目する点はなんだろうね」

「挑戦者だけどね。第一候補をあげてみようか。今回はどうだろう」

「すでに2連勝している佐藤は候補でしょう。羽生はまた一回戦でこけてるし今期も駄目っぽいよ」

「藤井も2連勝か。ありかもしれんね。谷川先生は当然候補として」

「すると本命谷川先生、対抗佐藤、穴藤井といった感じ?」

「谷川ファンとしてはそう願いたいけど(笑)。森内も2連勝だから、彼も候補でしょう。羽生もどうせ上がってくるだろうし。難しいな今回は」

「とりあえず、本サイトは本命谷川先生、対抗佐藤、穴藤井で行きましょう。あとは降級候補だけどね」

「おそらく先崎、加藤ではないかと思うんだよねえ。すでに両者2敗しているし」

「三浦はどうよ」

「大丈夫でしょう。連続昇級は伊達じゃないと思うよ」

「ふむ。じゃそんな感じで」


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初版公開:2001年08月11日 最終更新日:2001年08月18日
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