集え!中飛車党


 ごめん、そんな気合い入っているわけじゃないんだ。なんとなく「集え!」って書いたら「党」の雰囲気が出るかな〜っと思っただけ。でましたかね、「党」っていうこう、熱い感じが(笑)。

 詳しく知らないんであれなんですけど、一時期、中飛車革命(?)とかいう言説がネットを飛びかっていたとかいないとか。去年でしたっけ、出所は将棋倶楽部24の掲示板だったかなあ。今、盛り上がっているんですかね。どういう顛末になっているか、知っている人がいたらこっそり教えて下さい(自分で調べろ)。とまあ、中飛車には人を熱狂の渦へと駆り立てる魅力があったりしたりするのであるのよ(なんちゅー話の展開だ)。と、いうわけで今回は中飛車礼賛、並びに中飛車関連 HP の紹介であります。

 中飛車はまず種類がたくさんあります。たくさんあってちょっとびっくりするでしょう。五筋位取中飛車、急戦中飛車、矢倉中飛車、原始中飛車、平目戦法、ネットで一部有名な猿戦法など。どうっすか。これらの形は相手の陣形を問わず組むことがほぼ可能なのです。四間飛車のように相手に合わせて布陣する、といったことがないのもわがままな方には向いているんじゃないですかね。我が道を行きやすい。

 プロの将棋で中飛車を見る機会はほとんどありません。これはいったいどういうことなんでしょうか。昔は大野源一郎九段の五筋に銀を繰り出す形が猛威を振るったり、五筋の歩突きを保留した英ちゃん流中飛車(もっとマシなネーミングはないのか?)、風車、忘れちゃいけないツノ銀中飛車などよくさされたようです。山田道美九段の「現代将棋の急所」ではツノ銀中飛車退治に苦労したこと、対策の右四間飛車戦法について一章割いているぐらい強力な形だったらしい。守備陣からの反撃能力の高さがポイントらしく「升田の中飛車」ではほとんどこの形の自戦記が収録されたりしてます。このツノ銀は一時期有森六段が指していたような気がするけど今はどうなんだろう。廃れた原因は「消えた戦法の謎」に詳しいようなのですが読んだことないのでよくわかんないです。又聞きですが何でも、居飛穴に組まれやすいので玉が薄いツノ銀では作戦負けになりやすい、とかだったっけかな。

 彗星のように中飛車をプロ将棋に蘇らせたのは近藤四段の「ゴキゲン中飛車」です。基本は五筋位取り中飛車ですが、角交換型などもフォローしています。痺れましたね。角交換型の力戦ばかりだった僕に、こんな指し方もあるんだという衝撃を与えてくれました。著作「ゴキゲン中飛車戦法」はもうバイブルです。

 中飛車党を標榜するなら以下の棋書は必携です。

 他には大山、升田両巨頭の本、前出した山田道美の本などが上げられるでしょうか。大山十五世の棋譜を並べると効果が高いようです、が僕は持っていないのでなんともいえません。

 中飛車関連の Web サイトとしてはまず猿仕掛け、そしてよわよわ中飛車でしょうか。ページはどうも更新が止まっているようなのですが中飛車関連リンク集が充実しているのでそちらを参照するとよいでしょう。

 アマチュアには根強い人気の中飛車戦法、是非一度おためし下さい。病みつきになること間違いなし。ただし薄い王様でも耐えられる人に限る(最近そういう人少ないんだよね〜)。


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初版公開:2001年02月10日 最終更新:2002年11月17日
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