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更新来歴と近況(2003年4月)

03.04.29

▼4/27から二泊三日で箱根へ旅行にいっておりました。途中、小田原城の天守閣に登り、展示されている刀や鎧等々の美術品を見て回りました。それぞれの歴史を感じるとともに、アメリカによる戦争によって街が荒廃し、美術館が襲われて貴重な美術品が失われたことを思いました。あの美術館員の怒りと悲しみが身に染みました。自分たちの歴史を破壊されることの喪失感を思うと、やりきれません。アメリカの報道官は、「略奪するのもイラクの自由だ」とコメントしていましたが、バカですね。歴史を持たない国には永遠にわからないのかもしれない。という思いに囚われながら温泉に浸かっておりました。

▼箱根の観光に対する違和感をもの凄く感じた。箱根って山ん中じゃん。だのに、定食に刺身とか付いているのね。ちがうじゃん。魚はもっと新鮮に食えるところで食べた方がうまい決まっているじゃん。だから、山で取れたりするもので小皿をつけるとか、郷土料理(あるのか知らないけど)を付けるべきだと思う。あと、ピカソ美術館とか、テディーベア博物館とか、マイセン美術館とか、箱根とカンケーネーじゃん! なんで? なんで田舎にそんな施設つくるのかなー。もともとある物で勝負するべきだと、僕は思うけれどなあ。

▼その旅行中に読んだ本。池波正太郎『男の系譜』読了。戦国、江戸、幕末維新で池波が選んだ一六人の男の生き様を語ったもの。僕は日本史をまったく分かっていない人間なので、大変新鮮に読んだ。池波が語ったものをほぼそのまま起こしてあるので、彼の口調もわかって面白い。彼の史観が一般の歴史とどう違うかわからないのが残念だが、そうなのだろうな、と思わせる知識と力量を感じる。って、あたりまえか。夢中になって一気に読んでしまった一冊。

▼フィリップ・K・ディック『タイタンのゲーム・プレーヤー』読了(絶版)。現実感覚を崩壊させる、裏切りを多用した幻惑的なストーリー展開は相変わらず。僕はこの感覚に翻弄されるがために彼の作品を読み続けるのだろう。自分の感覚が垢のようにボロボロと剥がれ落ちるような感じ、とでもいうのかしら。ディック好きになら勧めるけれど、初心者には少々敷居が高いと思う。

iPod 、この間買ったばっかりだというのに、新型がでるじゃん。薄くなってるし(泣)。悔しいので、徹底的に使い込んでやる。

03.04.26

将棋戯言更新、週刊ゲーマニeBANKでおひねり発行。

▼獅子文六『私の食べ歩き』読了。彼の小説や戯曲は読んでいない。橋本治がどこかで評価してたような記憶がうっすらある程度だったが、古書店で見つけて手にとって最初の方をちょっと読んだら面白かったので購入した。食べ物に関するエッセイというのは、食事そのものとは別に、当時の時代背景がきっちり書き込まれたものがよく、このエッセイはそこがよく描かれている。

▼市議会議員選挙の宣伝合戦がやかましくて、うんざり。「がんばります」「応援してください」ばかりを大音量で垂れ流し、政策については一言もいわないというのは、どういう了見? 市民をバカにしているのでしょうな。いま、外で「選挙戦、最後のお願いに参りました」とかぬかしているが、見苦しいね。なんでこうも近視眼的なスケールの小さい人間ばかりなのだろう。

将棋倶楽部24。10勝9敗。早指しの弊害である読みの軽視が、今の結果を生んでいるのだなあ。また15分に戻さないといけない感じ。自戦記王戦、恥ずかしくない将棋を指さないとなあとか思うと、気が引き締まるのはいいのだが、妙に焦るなあ。バタバタ。R1761

03.04.21

▼ジェイムズ・P・ホーガン『創世記機械』読了。ハードSFを読むなら、彼だねやっぱ。仮説をでっち上げ、それを論理的に展開させる腕力が素晴らしい。オチも後味よし。

▼自分へのご褒美(?)に、発作的に iPod を買ってしまった。で、 iPod の能力を最大限に利用するには、 OSX10.2 以降じゃないといかんらしい。 OS9.2 から乗り換える気のまったくしない僕ですが、食指が伸びている。また、金がかかるな。

将棋倶楽部24。記憶を失うぐらい負けた。三段から初段へ二日で落ちましたのよ。おほほほほほほほほほ(そのあと持ち直したけど)。自戦記王戦大丈夫なのか>俺。R1744↓↓

03.04.19

将棋戯言更新、週刊ゲーマニ発行。

▼コードウェイナー・スミス『鼠と竜のゲーム―人類補完機構』読了。気品のある神話群。ため息がでるね、素晴らしくて。副題は某アニメのモチーフとなっているのはそこそこ有名。人類補完機構なんてキーワードを見たら、いろんな発想が湧くのは当然だとは思うけれどね。

03.04.14

ひとりよがり自戦記ゲーマニ更新。

▼トラックボールのついたノートパソコンが好きでして。とうとう中古で Let's note を購入。とりあえず linux を入れて遊ぶつもり。

03.04.11

将棋戯言ゲーマニ更新、週刊ゲーマニ発行。

▼堀晃『太陽風交点』読了。第一回日本SF大賞受賞作品で、ハードよりの短編が収められている。これが想像していたより本格的でよかった。特に「悪魔のホットライン」は、情緒とSFのバランスがよくおすすめできます。

▼マウスのホイール部分が壊れてしまい、サイト閲覧がすんげー不便になっちまった。 Mac でも使えるマウスって専門店にいかないと見つからないのだよなあ。出かけるのも面倒だし、当分我慢しなきゃならん。ああ。

将棋倶楽部24。9勝12敗。R差100以上下の人にことごとく負けたのが痛い…。三段って手堅い将棋を指せないと勝てないなあ。本年度通算226勝211敗。R1856

03.04.09

▼小松左京『ゴルディアスの結び目』読了。宇宙と人類を見詰める4つの短編集。科学の成果を自分なりに咀嚼し物語を再構成する彼の腕力は素晴らしいねえ。いかにもSFって感じが清々しい。

▼森博嗣『まどろみ消去』読了。短編集。犀川、萌絵がでる話が一つしかないの。短編集っていうから、長編のようなミステリィがたくさん詰まっているのかと思っていたらこれが全然違いました。すんげー損した気分。

03.04.07

ひとりよがり自戦記更新。どうも月一ペースになっちゃってるね。

▼『ゲーマニ』のデザインをもう少し見やすくしようと考えているのだけれど、うまくいかない。トップページで必要なのは、メルマガの登録フォーム(なんせ2chでゲームブックメルマガ『ゲーマニ』、とリンクが貼られているからね)とリンク集だと思うので、両者にアクセスしやすいようなデザインにしたいのだけれど、なかなかピンと来るようなデザインが浮かばないのだよなあ。もう暫く時間が掛かりそう。

将棋倶楽部24。3勝0敗。所有 ID が三つとも三段になったので、また裏 ID で修業を開始。本年度通算217勝199敗。R1941

03.04.05

将棋戯言更新、週刊ゲーマニ発行。

▼『リンダキューブ アゲイン』(PS)途中なんだけど感想を。
 時間期限付き動物集めゲームで、世界に散らばった動物集めは確かに面白い。んが、時間制限が割と厳しく、今現在シナリオCで期限間近でほったらかしになっている。何故ほったらかしかというと、そのまま進めても100種は集まりそうになりからである。折角苦労して遊んだのに、報われないのはいややん、やっぱし。それに最初から集め直したほうが効率もいいしね。で、集め直すにしても、結構集中力とまとまった時間がないと難しいのね。つまり社会人がクリアするには少々厳しいゲームじゃないかなと思うのです。逆にいえば、学生のように熱意があったり時間があったりした人は腰を落ち着けて遊べるのでオススメできるよ。
 シナリオについては、A、BとCの途中までしかやっていないが、まあ普通のレベルだと思う。それにしてもカナビス氏の絵は非常に好み。そのため、絶版になっている「リンダキューブ イラストレーションズ」を必至になって探すはめになっちまったよ。

将棋倶楽部24。13勝12敗。かろうじて勝ち越し。三段がようやく見えてきた感じ。終盤が安定してきたので捲って勝つことが多くなった。というより、序盤でまずく指しすぎ……。本年度通算214勝199敗。R1888

03.04.03

▼今月のオススメ CD は、キリンジの新譜『スウィートソウル ep』。移籍第一弾です。彼らの作る音楽と詩の大人な感覚というのでしょうか、洗練され具合が素晴らしいのですね。非常に上質なポップスっていうのでしょうな。ラジオから流れてきた『雨を見くびるな』(ペーパー・ドライヴァーズ・ミュージック収録)があまりに好みだったのですぐにアルバムを購入してから完全にはまってしまい、以来、ずーっと買い続けている数少ないミュージシャンです。是非みんなに聞いて欲しいっす。

▼「二つの塔」観てきました。第一作に比べて迫力不足な感じ。原作を知らないので細部の違いを楽しめないのはしかたがないとしても、3つの話を同時に進めるのは上映時間的に無謀だったと思います。おかげでどの話しも印象が薄くて。やはり原作を読んだ方がよいのでしょうね、本当に指輪物語を楽しみたいのであれば。

▼中田功『コーヤン流三間飛車の極意 急戦編』読了。三間飛車の専門家でプロ棋士の間でも評価の高いと思われる中田の三間飛車本。プロにもファンがいるのだから、すごい人なんだと思うのだけれど、あまり表舞台に出てこないんだよねえ。本書は後手三間飛車の急戦対策が載っている。それまで後手三間飛車は、急戦に勝てないという定跡が確立されており、プロでも消滅しかかっていた戦法なのである。それを覆した本書は藤井システムで四間飛車が復活したように(鈴木システムもあるけれど)、三間飛車に新しい光を与えた訳だ。四間飛車、中飛車と、このところ振り飛車復活の機運が高いが、また一つ振り飛車党に心強い棋書が生まれたことを嬉しく思う。持久戦編も期待したい。こちらの方がアマチュアには実用的だと思うし。ちなみに新手の発見者は丸山棋王だそうだ。

▼毎日コミュニケーションズ編『振り飛車ワールド〈第2巻〉』読了。気軽に読める振り飛車読本。僕が好きなのは湯川博士の「振り飛車党列伝」で、今回は英ちゃん流中飛車で名をちょっぴり馳せた、山口英夫七段。相手のよいところを引き出す湯川のインタビュー能力は、現在の将棋界では一番まともで信頼できる。というより、他のインタビュアのレベルが酷いって話なんだけれどね。それにしても女流は講座を書かせてもらえないのだろうか。女流も悔しくないのかなあ。怒っていいと思うのだけれど。それとも、研究を発表する能力がないの?

スウィートソウル ep

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