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棋戦とメディア

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 さー今週も下調べせずに戯言吐いちゃうよ☆ 用意はいいかナ?

 プロ将棋というのは見てもらってナンボの商売で、どんなによい棋譜を残そうが何しようが商売として意味を持たないわけで。故に家元制が廃止になり保護してくれる組織を失った将棋界がなにをしたかというと、雑誌作りなわけだ、確か。棋譜を乗っけて自戦記や観戦記を付けて売りさばくと。副業を持たないと喰っていけなかったけれどもそういうメディア(情報媒体)をつくって情報(棋譜、観戦記)を売る。もちろん観戦記だけじゃあ、将棋をよく知っている人にしか興味を持って貰えないだろうから、将棋指しの妙竹林なエピソードを添えたりしたのだろう。合わせて指導による普及活動も行ったと思われるが、なにしろ指導だと人間が移動しなくてはならず範囲は限られてくる。メディアによる普及の方が効率はよい。ただ経営ノウハウがあるわけでもなかった当時は、創刊しては廃刊を繰り返していたようだ。

 続いてメディアとして新聞が社会に浸透し始めると各新聞社は他者との差別化を図るために、将棋欄をもうけた。娯楽が少なかった昔、それが手軽に読めるとあって大反響、各紙に掲載されるようになる。やがて棋戦が生まれ権威付けが行われることで、将棋界はステータス、金銭、普及という大きな大きな利潤を挙げることが、たまたまできた。時代の流れといえよう。

 ラジオ、テレビというメディアが生まれるとそれぞれに合わせた棋戦も登場し右肩上がりで地位は上昇。黄金期を迎える将棋界。いつまでもこの流れは続くのだろうと思ったのもこの頃だろうな。

 景気は後退し適当に運営してきたのが仇になって経営は右肩下がり(笑)。ファンの意見を無視するからでありザマミロといったところだね。米長会長になってようやくなんとか頑張ろうという空気になってきた。窮鼠ってやつでさ。

 で、今。メディアとしてインターネットがある。だからネットの棋戦をスタートしたらどうだろうか思うわけさ。新聞の将棋欄みたいなやつではなく、映像配信が主の棋戦(棋譜も一緒にね)。幸いネット企業はどこもお金持ちだ。 Yahoo! や live door や楽天に棋戦の主催をやってもらうのがよい。アマプロ問題でのアクセス数は改めて将棋ファンの多さと濃さ(笑)を知ることができたはずだし、上記の企業はネット将棋を運営しているからそのまま中継でも使えるし、相乗効果は大きいでしょう。双方ポータルだからアクセス数アップも見込めるしさ。棋戦中継だって、アマプロ戦クラスのものなら楽勝でしょうし、本腰入れればもっと盛り上げることも可能でしょう。逐次プロ棋士が解説してくれるだけで相当嬉しいけどな。タイトル戦を地元までいかなくても見ることができれば、ネット閲覧者としても向こうにいった気になるし、向こうとしても知って貰えるメリットがあるし。楽天がスポンサーならすぐにツアー広告が貼られたりするんだろうけれど、それもまたよしだ。実際ワシとか陣屋とか行きたいし。第2局の解説にハッシーが登場したときのあの歓声(笑)と拍手をリアルタイムで楽しめれば最高だよ。ネット企業ならノウハウがあるんだから( Yahoo! なんて野球中継できるんだからさ)すぐにでも取り組める。タイトル戦を作るか、余っているタイトル(王将戦とか)譲って貰うというのありだし。新聞メディアにいつ見放されるかわからないんだから、ネット企業にガンガン売り込みかけようぜ。そのための提携だったんだろうしね。

 正直、これはかなり有望な案だと思うがどうか。 Yahoo! が主催してくれたら、 Yahoo! ドームで対局とか(笑)漫画みたいな展開もありかと思うし、もーなんでもアイディア出そうだし実現できそうだし。

 それにしても将棋プロ編入試験の予告編は、K-1とか格闘ゲームっぽく盛り上げていて面白いなー。こういうのはもっともっとやって欲しい。


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初版公開:2005年8月28日 最終更新:2005年10月8日
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