暇過ぎ


 やっぱり書いちゃうんだけれどさ。えーっとバンカナさん(坂東香菜子女流棋士2級)がピアノのリサイタルを行うそうです。

 以前の戯言では、女流は本業を頑張らないでどうするんだと書いていたのですが、よくよく考えれば年間の対局が10局もない女流はざらなわけで。365日のうち対局に10日しか費やさないのであれば残りすべては自由時間! 要するに、ヒマを持て余しているわけなんですよね。対局も無くだらだら将棋の勉強ばかりやっているのも飽きてくるでしょうし、いろんなことに手を出すのはまあ自然な流れだなーと思った次第であります。

 単に暇をつぶすんだったら、少しは金になることをやったほうがよいですしね。バンカナさんの集客力(?)を見込んでイベントを行うのはご本人と企画者にとっては面白いかもしれません。

 が、将棋界にとってプラスになるかどうかは微妙なところでしょうね。リサイタルで金稼ぎということは結局、女流では飯が喰えない、と公言しているとも取れるわけですし。対局が頻繁にあるのなら、素人芸で金を取るなんつー大胆なことはできませんよ。

 将棋界を知らない第三者であれば尚のことそう思うのではないでしょうか。プロのピアニストではない人のリサイタルに参加する一般客は果たしてどれぐらいなのか。どう考えても将棋マニア(というかバンカナ好き)しか足を運ばないはずで、一般の方への将棋のアピールにはならないでしょうし。新規ファン開拓の望みは限りなくゼロに近いと思います。

 女流が暇なら、将棋世界のバンカナのコーナーのようにどんどん小学校や将棋倶楽部、道場に派遣して普及活動に使えばいいと思うのですけれどね。交通費なんかは勿論連盟が自腹を切ってです。そして普及の種をたくさん蒔いておくんですよ。なのに棋士を呼ぶのにお金がかかるっていうんですから。いまだに、棋士が教えてやる、という先生の立場でいたいのでしょうか。

 男性プロの多くも、月4、5局が相場でしょうから基本的に暇。ですからセカンドビジネスに入れ込んでいる棋士が多いようですよ。というかそちらのほうがメイン、という話もありますがね。

 将棋界は全体的に暇、という極楽社会であるということです。公務員も吃驚。


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初版公開:2004年3月13日 最終更新:2004年3月20日
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