順位戦やいくつかの手番の決まった対局をのぞくと、先後は振り駒で決められるわけですが、サイコロを振るような偶然によって先後が決まってしまう理不尽さは一体何なのだろう。先手の勝率が高い現代将棋では先手を握るだけでアドバンテージだというのにね(他のゲームに比べれば先後の勝率の差は小さいのかもしれないけれど)。両者先後を一回ずつ持って、連勝できたほうが勝ち、っていうルールの方が公平に思えるのですけれども。
これって狭い国土で培われた日本人的発想から来てるんでしょうか。一期一会というか、次はない、常に崖っぷちな心境というか。先だろうが後だろうが、一回負けたらはい、おしまいっていう。幾分刹那的なんだな。運命論的なところもちらほらしているのかも。
理詰めなゲームでありながら、偶然も織り込んでいるこのバランス。絶妙、実に絶妙。