過大申告する人

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 レーティング戦に絞った話なんですが。

 将棋倶楽部24を利用するには ID の登録が必要だが、このとき自分の段位を入力する。親切なガイドがあるのでそれに従えば大体自分の棋力にマッチした段位を申請できるし、仮に過少、過大も変更を申し出れば対応してくれる。将棋を楽しむには自分の棋力よりちょっぴり上の人と指したほうがいいので、少しぐらいはサバを読んでもいいだろう。始めは打ちのめされるだろうが辛抱強く指しつづけ、きちんと敗局振り返ることができれば実力が追いついてくる。ところが大幅にマージンをとって申告したまま指しつづける人がいる。実力が伴わないにもかかわらずです。いったいどういう神経をしているんでしょうか。

 逆に過少申告する人ならわかるんですよ、その意図が。弱い相手をボコボコにすることで自分には実力があるんだ、やればできるんだという自慰を目的とするケースですね。ロクデナシですがこれは十分ありえるでしょう。非常に明快ですね。

 ですが過大申告は一体どういう意図があるんでしょう。意味あるんですかね。ミエを張りたいんですか。肩書きが欲しいんですか。負けると分かっていながら高段者と戦ってみたいのですか。高段者の時間を無駄にしたいのですか。負けつづけて楽しいのですか。神経がないのですか。レーティング制度への反逆ですか。 R 点を配りたいのですか。それともそんなことなんて考えたことがないのですか。無自覚なのですか。

 自分の棋力を高めたいと本当に思うのなら、まずは自分の棋力を正確に見極める必要があると思うんですよ。で、そこから足りない能力を鍛えるための指針なりが導ける。それがまあ王道でしょう。ですから R 点は実力に見合ったものじゃないと無意味です。違いますかね。レーティングシステムも正しく機能しなくなる可能性もあるわけだし、なんかこうその無自覚ぶりが腹立たしく思えるんだな。将棋で遊びたいなら真剣にやっていただきたいと思った次第。

 以下愚痴。

 だってさあ、この間の相手なんてさあ、20数手で負けをさとったのか「中断」で逃げていくんだよぉ。そいつの戦歴を見てみたら270勝530敗、中断局多数。っていうか三割は逃げてる。棋譜を二、三見てみたがどうして見ても三級以下。最高段位が三段だということは、三段登録して自分よりずーっと棋力の高い人と指し続けているために差し引き260敗しても初段でいられたのだろう。確かに対戦相手はすべて R 差が500以上上の人ばかりだ。自己紹介欄に「中一です」とかいけしゃーしゃーと書いているし、確信犯だねこりゃ。こっちは真剣に「遊んでいる」のにまったく興ざめだぜ。対局するまで相手の情報って R 点だけだからさ、指して見ないとどんな奴なのかわかんないしさぁ、今の将棋倶楽部24のシステムにも問題あるかもしれんなあ。少なくとも大幅負け越したら強制的に R を見直しするとか、自分から「中断」を使いすぎる奴にはイエローカードみたいに表記しておくとかしないと、変な奴とぶつかって超ブルーになるっちゅうねん。おおよそ無料で提供してくれている将棋倶楽部24に文句をいうのもお門違いではあるんだよな。マナーがない人種は年齢、段位を問わず晒し者にすべきだと思いますね、教育的にも。いまさら教育しなくちゃいかんのも鬱だが。


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初版公開:2002年10月5日 最終更新日:2002年10月12日
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