よくいわれていることであるが、終盤を鍛えるには詰め将棋に取り組むのが手っ取り早い。ただ指し将棋から入った人には少々取っつきにくいかもしれない。純粋なパズルだからである。またまじめな人もつらいかもしれない。詰めないと次の問題へ移らない(移れない)なんて人もいるんじゃないかしら。
正直言って、僕も詰め将棋は好きでない。コツコツ努力するのが苦手なのですよ。しかし終盤力は手に入れたい。そういう場合は、確か谷川九段がいっていたと思うが、すぐ答えをみて手順を覚える、というのがいいそうだ。わからん問題をうんうん悩んでいるより、問題のエッセンスだけを手っ取り早く吸収するには一番な方法でしょう。悩んで解くより頭へのインプット具合は悪いかもしれないから、同じ問題を二度三度目を通す感じで復習すれば、なーんにも問題を解かないよりは力になりそう。
一時期終盤での逆転負けが続く時期があって、詰め将棋で終盤を鍛えようと、解けるまで次の問題には進まない、と心に誓って挑戦したことがあったが、あっさり三日で挫折したなあ。そのあと、金子タカシ「寄せの手筋168」を繰り返し、繰り返し、読み返すという勉強方法に切り替えたことがある。この本はほぼ必至問題集なので、さくさくと手筋だけを暗記するにはうってつけです。終盤の逆転負けに困っている人は是非。