おもちゃ屋

double crown

 今では個人商店的おもちゃ屋が姿を消しつつある。トイザらスといった大型店舗やチェーン店系の店ばかりだ。僕が子供の頃は一匹狼的おもちゃ屋が一般的だった(と思う)。

 おもちゃ屋は今も好きだが当時も大好きで,よく入り浸っていた。日曜日におじいさんの家に朝から遊びに行く。目の前は放出公設市場,その側におもちゃ屋があった。その名も「おもちゃの店サンキュー」という。窓から店の様子がうかがえるわけなんだな。開店は朝10時,店が開くの「はよ開かんかな,はよ開かんかな」と呟きながらずーっと観察していたんだそうな。「あんた,店が開くんは10時からや。あとまだ1時間もあるでぇ」とおばあちゃんは呆れていたらしい。

 当時のおもちゃで流行したものを思いつくまま列挙すると,ガンプラ(ガンダムのプラモデル),チョロQ,ボードゲーム,ファミコン,ゲームウォッチ,キン消し,超合金,カセットゲーム(正式名称失念。カセットテープのサイズの携帯型ゲーム。ルーレットを回して,磁石のコマ,確か4種類ほど,を動かして遊ぶ),ミニカー,ロボダッチ。店の前にはゲーム機があって,10円20円でドンキーコングやマリオブラザーズ,マッピー,タイムパトロール,つっぱり大相撲,スペランカー(?)などで遊んだ。これらのゲームは駄菓子屋でもたくさん遊んだよ。

 ファミリーベーシックという任天堂が発売したプログラミングを楽しむ機材(キーボードやデータレコーダ)を使って,ゲーム作成の授業なんかを開いたりして,結構熱心なお店でした。僕も参加した記憶があるけど,うまく動かなかったんだよなあ。今でも元気に商売してるとうれしいんだけどね。

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初版公開:2001年12月11日 最終更新日:2001年12月11日
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