手っ取り早く強くなる方法


 真剣に、とことん考えに考え抜いて将棋を指せば強くならないわけはありません。問題はその「真剣に」「とことこん考えぬく」ことが持続しないことです。どうして持続しないかと言うと、人間は飽きっぽい、という至極普通な理屈が大勢を占めるのでしょうね。例えば強くなりたい、という動機だけでは長続きしません。目標も立てないと到達する喜びが薄くなってしまいます。なので、具体的に目標を掲げるというのが強くなる方法の一つ。そのためには自分の実力を把握しておく必要があるので、道場やネット道場で自分のレベルを確認してください。

 目標を立てて将棋を指していても、負けが続くうちにやがて悔しさもなくなり情熱も失せるときがくるかもしれません。そんな恐れのある方には賭け将棋をお薦めします。できれば金額が大きければ大きいほどよいでしょう。生活が掛かれば真剣に考えざるを得ませんからね。これは元真剣師の方も証言していることですので、その効果は大きいと思います。

 こんなことを書くと、「まぁ、なんて不道徳な」と青筋立てて鼻息を荒くする御仁がいるかもしれない。将棋は文化であり、教育によいゲームであるのに、そんなことを教えるなんて、と PTA の方はお怒りになるかもしれない。でもさあ、プロだって生活とプライドを賭けて戦っているわけですよ。当然金銭もついて回るんだしね。強くなる手段としての効能はこれでよくわかるでしょう。真剣にならざるを得ない状況作りが手っ取り早く且つ効率よく強くなる方法だといえます。そういった意味では将棋しか娯楽がない、生きがいがない、というように生活のリズムを変える、というのもありです。まあ、そこまでして強くなったとして、それが幸せかどうかはなんともいえませんね。同時に失ったものも多いでしょうから。


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初版公開:2003年1月25日 最終更新:2003年2月1日
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