記録係の意義

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 先ごろ、名人戦の記録係に初めて女性が登場したとかで、すこーし話題に上っていた記録係について。

 記録係の主な仕事は一体何なのだろうと思うわけ。わざわざ奨励会員にやらせる必要ってあるんですかねえ。やっている仕事といえば、対局準備のために駒や座布団、脇息の用意。対局中は指してを記録、と秒読み。昼夜のご飯の御用聞き。対局後は後片付け。別に奨励会員じゃなくてもいいじゃん! 準備後片付けは職員でも出来るし、記録なんて盤にセンサーでも取り付けておけば自動で採譜できるだろうし(まだ無理か)、秒読みはチェスクロックがあるしね。録画もしておけば持ち時間内に指した、指していないなんていうトラブルも避けられるはず。採譜なんて自動で取ることが技術的に可能だろうから、そこから自動でデータベースに蓄積できるような仕組みにすれば便利でしょう。いちいち入力しなおすのも無駄だしさ。

 奨励会員が記録を取るという行為は棋力向上に役立つ、という話も聞きますけどそれは嘘です。羽生四冠なんて2,3回しかやっていないそうですが天下に覇を唱えているわけですし。直接関連があるとは考えられない。それとも例外なのかしら?

 もっとも記録係でもやっていないと奨励会員は暇でしょうから、勉強がてらに雑用をこなすというのは将棋の環境に浸れる分、少しはプラスになっているのかな。将棋の勉強だけじゃなしに、稽古にでるとか道場で指導するとか、そういう人と接触する勉強のほうが今後の将棋界に必要なスキルだと思いますけどね。


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初版公開:2002年5月18日 最終更新日:2002年5月25日
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