将棋タウンの isoda さんがにっきちょうで書いてらっしゃる通り、将棋世界2001年12月号の「熱闘自戦記」は興味深いものでした。日浦市朗七段が他の棋士の自戦記、観戦記の文体をそのまま持ち込んで自戦記を構成しているのです。いわゆる文体模写(パスティーシュ)ですね。対象となっているのが、加藤一二三九段、森下卓八段、遊駒スカ太郎、東海林さだおといった具合。唐突に東海林さだおが出てくるのはちょっとよくわかんないけど(笑)、うまく模写できていて読んでいて面白い。こんな風に、将棋技術以外の部分で読ませる自戦記をもっと載せて欲しいし、読みたいなあと思います。
パスティーシュ自戦記は誰でも一度は思いつくネタのようです。実は僕のヨロヨロ自戦記でもすでに発表しているんですよね。しかも、加藤九段、森下八段とパスティーシュ対象と順番が同じっていうのも、やっぱり清水義範好きなら同じ発想をしてしまうのかもしれません。偶然とはいえ、少し怖い(笑)。よろしかったら読んでみて下さいな。公開日の将棋世界の自戦記と併せて読むとよくわかるよ(笑)。