碁盤を合わせると150面、日本一大きい道場してスタートした通天閣囲碁将棋センターも時代の波にのまれて 7/23 、坂田三吉の命日にあたる日に幕を閉じた。(将棋世界 2001 10 より)
閉鎖の原因として将棋人口の減少、常連客の高齢化などで、経営が行き詰まったため、と将棋世界は書いているが、ほんとかしらねえ。大田学氏が「バックに大企業の日立がついているんで、儲からんでもいいんですわ」といっているところを見ると、真剣に商売はしていなかったんだろうなという気がします。
今だに元気に営業している道場があるんですから、どうしてつぶれる前に相談に行ったり、経営手法を真似したり、潰す前に規模を縮小して存続させたり、バックの企業を新しく探したり、日本将棋連盟に助けを求めたり、市や県にお金をせびったりして、じたばたすれば良かったんだと思うんですけどねえ。少し前にヒットした「ふたりっ子」の舞台だったわけだから、NHK に陳情する、っていう手もなかったのかしらん。
一番寂しいのは、将棋界に大きな貢献を果たした通天閣囲碁将棋センター閉鎖の記事をたった3ページでしか触れていないという将棋世界の態度。同志が潰れていくのをただ黙って見過ごすというのは、一体どういう了見なのでしょう?