どうしてどこの将棋サイトも大きく扱わないのか不思議でしょうがないのが、今年の6月から「全日本プロ将棋トーナメント」から「朝日オープン将棋選手権」へと名称を変え、制度を変更したことについてである。もちろん、いつものグータラでろくに検索にかけたわけではないからいろいろ議論や意見のあるページもあるかもしれませんが。
どうして大きく扱わないのか、という疑問を発せざるを得ないのは、革命的な制度改革が行われたからなのだ。横並びトーナメントがだったのがシード制を採用したりとか、ノンタイトル戦が挑戦者手合い制(前年優勝者と5番勝負)になったことは、まあおいといて。目を見張るのが、アマチュア枠が10名となったことである。つまり、プロVSアマチュアの真剣試合がたくさん観戦できるようになったのだ。また、アマ棋士が日本一を手に入れるチャンスが増えた、ということでもある。アマ棋界に新しい目標が生まれたわけ。
アマ参加枠の選出方法は
となっており、選出方法が明確ですっきりしている。わかりやすいね。日本一になりたいアマチュアはまず、朝日アマ名人を目指そう!ということ。うーん、人気でそうな気がする。
で、アマチュアとプロ棋士の対局が増えた棋戦が興行的に成功すれば(主催者利益につながる)、他の棋戦もさらに多くのプロアマ戦導入の検討を始めるだろう。主催者に頭の上がらない将棋連盟は条件を飲まざるを得ないよね。プロアマ入り乱れた棋戦があたりまえになり、真の強者はアマチュアから出てくる時代が来るかもしれないなあ、と想像するのもまんざら悪くない。そうするとプロ棋士の存在意義に疑問符が付くことになるだろう。狭い世界で同じ相手と競い合う時代は終焉を迎えるかもしれない。
海外ではバックギャモンの大会があちこちで行われており、優勝賞金は結構なものである。バックギャモンでいうプロとは、いわば大会の賞金稼ぎのことなのだ(友人からの受け売り。ホントかしら)。将棋もいつか、世界のあちこちで大会が開催され、賞金稼ぎこそが本当のプロという時代が来るのかもしれない……って、ほんとかおい(笑)。