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自前配信は断念せよ

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竜王戦中継ネット米長邦雄ホームページ)を読んで思ったことなどを書きます。

 ネットによる映像配信技術を持った企業はそれこそたくさんあるのに 自前でなんとかしようというその意図がわからない。外部に委託しなさい。 コンペして一番よさそうな企業に丸投げしなさいよ。 品質向上、経費削減が可能です。これは自明です。 棋士が社長を勤めるような企業に任せてはいけませんよ。 NSNの教訓を生かせないなんて頭が悪いとしかいえない。 NSNの価値はまさにその点にしかないのですから。 スキルのない人間をいくら派遣しても意味がないですって。

 一年待て、というのもよーわからん。どうしてこうもたもたするのかな。 まさか将棋界内部での承認を得てから取り掛かろうとしているのだろうか。 だとしたら(可能性が相当高いですけど)笑えんよ。 棋士の本分はまず第一にファンに熱戦を見てもらうことにあるのです。 だとすれば見てもらうインフラを整備するのは最優先事項です。 棋界の承認とか面子とかはどうでもいい。ほんとにどうでもいい。 それを考えるとですよ、一年もサービスを変えないなんていうことは いえないはずです。走りながら考えるのは企業なら当たり前ですよ。 収益が上がるかどうかの見極めはリアルタイムに行わなくてはならないし、 つーかそれを今頃いうなって感じ。今までどれだけ猶予があったと思ってんだ?

 時間に対する感覚がファンと異なっていると思うんですが。 ファンはすぐにでもよいコンテンツを楽しみたいわけですけど、 無料だから昔のままでいいやん、というのはどういうことですか。

 第一そのあたりの説明をですな、きちんと広報を通して周知しろっていうの。 中途半端に会長が情報を提供するからへんな憶測を呼ぶのでしょう。 情報コントロールもできないなんて、いつの時代の組織なんですか。 しようとする意思もないようですが。

 一番をお金を出している読売新聞主催の竜王戦なのだから華々しい演出ができない なんてスポンサーを馬鹿にしているのでしょうか。背信行為ですよ。

 若い人が理事になったところで本質はかわらんのです。 さっさと経営陣をプロの経営者に入れ替えて下さい。 いまやっとかないとかならず後悔することになります。

 瀬川さんがプロ棋士になって外部の空気がどんどん入れば 少しは改善されるかもしれません。瀬川問題はそういった意味で将棋界の 今後を左右する大事件だったんだな、と振り返る日が来るはずです。

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 それにしても将棋界の人ってどうしてなんでも自分たちでやりたがるんだろ。 力がないのに。駒の効率を考えることができるのなら、自分たちの組織の効率化 なんていくらでもできそうなもんだけど。

 おそらく他の業界を知らない(知ろうともしない)が故に客観視できないのでしょう。 知って囲碁界ぐらいですか。なんでしょう、この世間知らずぶりは。もう少し自分たちの 生活費の出所やその仕組み、社会背景に敏感になってもいいと思うけれどなあ。 棋士全員に強固な投票権があるような組織であるならね。

ホント、情けなくて悲しい。


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初版公開:2005年10月24日 最終更新:2005年10月29日
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