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通天閣杯は誰のため

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 トップページに通天閣の将棋大会に人が集まらないことについてきわめて当たり前のことを書いていたら、と金通信局(通天閣学生将棋大会の関連)NO PAIN NO GAIN(つうてんかく・まとめ)さんにリンクされていた。なんかまとめたくなったのでまとめる。

05/07/24 将棋リンク集を更新。戯言はお休み。ただちょっと、天閣の学生将棋大会に人が集まらなくて中止という記事を読んで思ったことをここに書く。学生が集まらない原因は、大会日と学生の試験日がぶつかるからとのこと。であるなら、日程ずらせばいいやん。それだけやん。解決するやん。この大会は坂田三吉の命日に行っているそうだが、三吉のためを思うのであれば、大会を開くことにこそ意味があるんであって、参加者の都合も考えずに彼の命日にこだわって大会を実施しようとしているなんて(挙げ句参加者がいなくて大会が開けない!)まさに愚の骨頂。参加者を進んで排除しているとしか思えないんですけれど。あまりの頭の悪さとバカバカしさに将棋界の未来をみた気がします……。

 元ネタとなっている通天閣の将棋大会ピンチ 学生集まらず2年連続中止を読めば、試験日と大会の日が重なっているならずらせよ、バカか、とつっこまざるを得ないし誰でもそう思うでしょう。私が上記のように書くのも必然です。

 その後ネットで書かれている大会関係者の証言を読み進めるにつけ、上記の記事は企業のために書かれた提灯記事であることがわかり怒り沸騰です。

 → NO PAIN NO GAIN(つうてんかく・まとめ)

 通天閣観光という商売組織が学生に大会開催を依頼しとるわけですよ。なぜに試験中の学生に丸投げするかな。人を集めて観光事業で儲けようとしたいというのであれば自分たちで開催しろ、人を集めろ。で、協力や参加をお願いするならわからんでもないわけです。さらに笑止というか厚顔というか恥知らずというか憤飯ものというか、今までは試験中にもかかわらず学生達に大会を無料で運営させておいて、一方で観光事業側は大会会場を利用するんだからといって学生から会場使用料を巻き上げていたというんですね。

 大会を別の年齢層にも拡張したらどうかという案がありますが、そうしたら企業が自分たちで仕切らないといけないことは分かっていますからやる分けないですよ。時間取られるし金かかるし。

 これ、一体何なんですか。たかが坂田三吉の命日ということで祭りを演出して儲けようとする企業のために、試験日を犠牲にして、お金まで払わされて、将棋大会運営をさせられる奴隷のような学生達は。

 そりゃいいですわね、企業としては。タダで人も呼べて学生から金も巻き上げることができ、人件費もかからない。「新世界の将棋文化が廃れるようで怖い」って語る通天閣観光の男性社員(50)さんの本音は、会社の儲けが減るのが怖いってことですよ。

 もーほんと、バカも休み休みいえと。こんな金儲けに付き合わされる学生を思うと怒りが収まらない。将棋が嫌いになる学生も出てくるだろうしね。

 つか、こんな横暴な企業を野放しするのも問題だが、日本将棋連盟はどう考えているのだろう。文化だというのなら、食い物にされている現状を見て見ぬ振りなんてできないと思うのだがね。いやー、もう久しぶりに反吐が出るほどムカツきましたね。ああ、えげつな。


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初版公開:2005年7月31日 最終更新:2005年8月20日
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