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「経営諮問委員会」って?

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  [将棋界] 日本将棋連盟「経営諮問委員会」の構成が決まる勝手に将棋トピックス)を受けてなんですが。

 米長邦雄新会長の要請で決まった「経営諮問委員会」っつーもんがあるんですが、なんなのでしょうね、これ。いきなりですけれど、意味があるのか、と問いたい。「諮問」とはそもそも「一定の機関や有識者に対し、ある問題について意見を尋ね求めること。諮詢。」だそうです。つまり日本将棋連盟は、経営その他についてこの委員会に助言を受けるんですって。

 で、ですね、そのそもそんなのは以前からやってただろ、ということがあります。何を今更って感じですよ。何故にわざわざ発表する必要があるんですかね。しかもこの委員会は米長会長の私的な諮問機関なんですって。じゃあことさら表だっていうことないような気がするんですが。

 メンバ自体も全員お年を召したいわゆる定年退職人ばかりで、いまさら将棋界の経営に老人の手を煩わせるのは如何なものかと思います。そもそも新しいアイディアなんて出せるのかね。政治的な力を期待しているのでしょうか? ちょっとよくわからない。なにか上手い使い方があるものですかね? 正直期待できない。無難な意見か追認程度が関の山かと思いますね。

 それならもっと若くて将棋界に興味のある人を登用するべきかと。例えばはてなの取締役に就任した梅田望夫氏なんて最適かと思うのですが。将棋(界)に詳しく、経営関連の業績もあるわけで。招聘にいくらかかるか知りませんが、この選択肢はあったと思う。ほりえもんだって、例え話に将棋が出てくるくらいですから、お願いすれば金ぐらい出してくれるかも知れないよ? NSNやめてライブドアの『livedoor 将棋』を日本将棋連盟公認のネット対局場にするとか条件出してさ。もっとリサーチして若く、経営に明るい人材を捜すべきじゃなかったかと。

 どうせ改革するなら全面的にやらないと、結局昔の勢力に押し戻されてダメになると思うんですよ。諮問委員会つくるならそこまでやらないと。折角瀬川問題というプロ将棋棋士の存在自体の再定義が求められているのだから、ここで踏ん張らないとプロ将棋界の未来は、ないと断言します。

 瀬川問題は、彼個人がプロに成れる成れない、という問題だけでは当然ない。今後力のあるアマチュアがプロ棋戦に正式に参加できるルートを確立しなければならない。でないと、現在の棋界のシステム自体が矛盾を起こしてしまう(起こしてますけど)。つまり、「将棋の強い者に権利が与えられる」というお題目を盲目的に拝してきたのに外部から強い者がやってきたら拒否するなんておかしいし、格好悪いってこった。恥ずかしくないんですかね、プロ棋士や奨励会員は。

 僕はプロ棋士の役割分担、つまり将棋技術追求者と将棋普及者に分けてもっと広く採用するべきだと思うのですがね。


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初版公開:2005年6月5日 最終更新:2005年6月12日
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