対局出場自由の権利


 羽生を殺すのか、といいたい。彼に対局をさせ過ぎだ。勝てば勝つほど対局しなくてはならないなんて馬鹿げてる。どうでもいい勝負もあるでしょう? ここ数年の羽生の対局数は平均60局以上(たぶん)。でだ。年間365日だとして、平均すると6日に一局の計算となる。対局前日は勝負に備えるため対局翌日は休息にあてるとすると、週4日の余裕がある。んが、羽生ほどの人気棋士になると連載、インタビュー、講演といった雑務が多く将棋に集中できるとは言いがたい。流行に後れないためには研究する時間も必要だ。なので、4日の休みというが実際は休めない。タイトル戦となると2日掛かるものもあるし、地方での対局だと移動だけでも重労働だし(最近は海外で勝負することもあるしね)、そもそも平均して対局なんていうのはあるわけがなく、春休みのため春は対局が少ないし、夏休みもあって、ここも対局が少ない、したがってそのしわ寄せが別の月に来るのは明白。

 よくもまあ七冠も取れたなあと思うのは、精神力もさることながら体力的に難しいという面があったからです。将棋は頭脳だけのゲームではないのですね。頭脳をフルに使える肉体的な余裕がないことには始まらないのですよ。将棋連盟はそういったケアを行っているのであろうか。看板棋士を酷使してよいはずがない。羽生は「将棋界のためになるのなら」といって、満身創痍で戦っているけれど、本人も「嫌だ」っていえばいいのに。将棋連盟も慌てるでしょうね、不参加棋戦スポンサーへの弁明と、羽生への説得で。

 囲碁界では、寝坊するかもしれないという理由で NHK 杯不参加を表明したタイトル保持者もいるけれど、(逸話がたくさんある人って面白いなあ)羽生だって出場するしないは自分で決めてもよいはずです。いい加減に彼を解放してやってはどうでしょうか。


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初版公開:2003年3月8日 最終更新:2003年3月31日
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