駒がぶつかったら

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 駒をぶつけられたとしますよね。考えられる手段は3つ。

  1. 取る
  2. 避ける
  3. 放置

 あなたはまずどれからか読み始めるでしょうか。普通の感覚なら1,2,3の順に考えるの順当でしょう。それともほとんど ”取る” に注力するあまり避けたり、放置したりするといった読みを省いてしまうのかな、と思います。攻撃側でも同様に考えているケースが大半を占めるでしょう。つまり ”取る” という指し手を想定して駒をぶつけることが多いわけです。

 あなたにもし無限の時間があれば指し手をすべて読むことができるかもしれませんが、現実では無理です。となると有効な指し手を着手するには相手より都合の良い手を指さなければ勝てないのが道理です。では都合の良い手はどのように探せばよいか? もちろん相手の読んでない手を探すのが手っ取り早い! つまり駒をぶつけられたらまず考えるのは、そこは放置して、他に良い手はないか、と考えてみることです。普通はないです。あるケースというのは逆転の一手とか、必殺の一手とかとかくかっこよい手なことが大半ですな。

 で、次は避ける手を考えてみる。これは有効な場合が多い。引いたりする手は意外と盲点になるんだな、これが。それでも指し手が見つからない場合になって初めて取る手を考えるわけです。すると相手の読みを外すことができるようになります。そうすればしめたもの。自分のペースに引き込んでみてはどうでしょうか。

 勿論王道は、取ることを真っ先に読んで、相手に読み負けなけれいいですけどね。上記の考え方は中級者向けだと思います。初心者は真似しちゃダメよん。


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初版公開:2001年09月22日 最終更新日:2001年09月29日
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