持ち時間を巡る問題

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 将棋の質は持ち時間によってが変わるんじゃないか、という疑問があります。10秒将棋と、1週間かけて戦った将棋とでは、内容にかなりの差があるような気がするのです。時間の短い将棋ではどうしてもその場しのぎ的な将棋になるようです。序中盤では定跡に頼らないと指すことはできないでしょうし、終盤も長手数の詰み手順を読み切るのは難しいですから、最短手数を求めるよりは、次善手で妥協する将棋になりそうです。つまるところ、あんまし棋譜が美しくない(ように僕は思う)。

 持ち時間が1週間あればいい将棋になる、という保証はないですけれど少なくとも10秒将棋よりは自分の出る棋譜が残せそうな気がしますね。持ち時間が多い方が質の高い棋譜ができる可能性が高いんじゃないかなと思ったりします。もちろん、棋戦や対戦相手や体調やその他もろもろの要因があって一概に断言はできませんが。

 だから持ち時間が長い棋戦ができないかなあ、と思ったりするんですけどどうなんでしょうか。勝負に時間がかかるからスポンサーが嫌がるでしょうけれども。

 アマチュアだとどれぐらいの持ち時間がベストなんでしょうか。僕なんかは1、2時間は欲しいところです。


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初版公開:2001年07月21日 最終更新日:2001年08月07日
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