将棋(界)情報の入手方法


 将棋(界)の情報を入手する方法っていったいどれぐらいの手段があるだろうか。この HP を見ている人ならまず Web にある情報を参照するんだろうな。他には新聞や週刊誌の掲載、それとテレビ将棋。将棋道場や将棋大会に参加する手もある。書籍の購入も手段のひとつだ。

 将棋について知りたいことといえば、棋士の動向、タイトル戦の行方、ライバルに差をつける定跡だよな。しかも最新の情報が欲しい。するとどのメディアが優秀だろうか。って一番は Web だろう。物好きな方々がリアルタイムでアップしてくれたりしているからね。しかし Web だと自分で情報を検索しないといけないから面倒だ、という人もいるかもしれない。検索が下手だと思ったようにいかないこともあるし、そもそもパソコンを使える環境がない、なんていうケースもある。こういったときは既存のメディアが強いですね。新聞なんかは自分の主催する棋戦の結果を必ず翌日の新聞に載せているから(運が良ければ棋譜まで)確実に情報が手に入る。そういった意味では新聞も有効な情報源だ。

 定跡を手に入れるには書籍が一番です。まとまって読めるし持ち運びも便利。ただあっという間に絶版になってしまうのが惜しまれるところ。将棋専門の古書店もあるらしいが、人気のある棋書は高価で手を出しにくい。三間飛車に凝っていた頃どうしても三間飛車ガイド(※1)を手に入れたかったが絶版になっていて砂をかむ思いをしたものだ。絶版にするなら Web で公開してくれたっていいじゃないかと思う。そうでもしないと絶版本も浮かばれないじゃないか。

 棋士の動向っていうのは誰がどう活躍しているかっていう情報ね。野球なんかスポーツ紙にどうでもいいようなことまで載っけているじゃないですか。そんな情報が知りたかったりするものです。こういった情報もやはり Web が一番かな。棋士本人が HP を開設している例もありますしね。しかし文章がこなれていない、客観視されていない等、読んでて胸くそが悪くなったりしてしまう場合があるので(自分のことは棚に上げていますけど)できる限り客観的な記事が読みたかったりします。対局風景とかとくに。死闘、因縁、なんかをもっとね。ドラマがみたいわけです。芥川賞作家に書かせりゃいいってもんじゃありません。

 つまり将棋ファンは情報に飢えているといってもいい。情報過多が叫ばれている現代に反逆するかのようだ。もっと将棋(界)の情報にアクセスできるよう改善して頂きたい。特にタイトル戦の状況なんてもっとオープンになって良いと思う。棋譜だってそうだ。最新棋譜を無料で流通させてくれたらもっと興味を持つ人間が増えるんじゃないか。棋譜だけではしょうがないという議論はあるかもしれないけどさ。どうも今の将棋界は開かれた感じがしない。もっと情報を提供すべきだと思う。特に日本将棋連盟の HP は酷い。目先の金儲けしか頭にないようではねえ。

 結論(言いたかったこと)

  1. 将棋(界)の情報を入手するには結構骨が折れる。
  2. というのも情報源が少ない。
  3. 故にもっと情報公開せよ → 日本将棋連盟。

※1 自動車免許更新後に立ち寄った大型古本店で偶然発見してしまった。嬉嬉嬉。正式名称は、週刊将棋編「定跡百科4 三間飛車ガイド」(毎日コミュニケーションズ)です。(2001/02/08)


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初版公開:2000年10月21日 最終更新:2002年10月30日
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